少年野球を始めると、保護者の方からよく聞かれるのが
「低学年の塁間って、どれくらいの距離なんですか？」
という疑問です。
実はこの「塁間」、子どもの年齢や成長に合わせて考えられており、
大人や高学年と同じ距離ではありません。
ここでは、低学年の保護者が知っておくと安心できるよう、
Q&A形式で分かりやすく解説します。
記事の目次
Q. 低学年（1〜2年生）の塁間は何メートルですか？
一般的に、少年野球の低学年（1〜2年生）では
約20〜23メートル前後の塁間が使われることが多いです。
ただし、
- 地域の連盟
- 大会のローカルルール
- チーム独自の練習設定
によって多少前後する場合があります。
「必ずこの距離」と決まっているわけではなく、
子どもが無理なく野球を楽しめる距離が基準になっています。
Q. 大人や高学年と同じ塁間じゃダメなの？
結論から言うと、低学年には長すぎます。
低学年の子どもは、
- 走るスピードがまだ遅い
- 投げる距離が短い
- 判断に時間がかかる
といった成長段階にあります。
大人や高学年と同じ塁間だと、
アウトがほとんど取れず、試合が間延びしがちです。
結果として
「打ってもアウトにならない」
「守っても終わらない」
という状況になり、野球が難しく、つまらなく感じてしまうこともあります。
Q. チームや大会によって塁間が違うのはなぜ？
少年野球では、
勝敗よりも育成を重視する考え方が基本にあります。
そのため、
- 試合では規定の塁間
- 練習や練習試合では短めに設定
といった調整が行われることも珍しくありません。
また、連盟や大会ごとに
「低学年はこの距離を目安にする」
というガイドラインが異なるため、チーム差が出るのです。
Q. 途中で塁間が変わることはありますか？
はい、あります。
多くの場合、
- 学年が上がる
- 出場大会が変わる
といったタイミングで、塁間が少しずつ広がっていきます。
これは子どもが成長し、
走力・投力・判断力がついてきた証拠でもあります。
急に難しくなるわけではなく、
成長に合わせて自然にステップアップしていくイメージです。
Q. 保護者は何を理解しておけばいい？
低学年のうちは、
- 距離が短い＝簡単
- 距離が長い＝すごい
と考える必要はありません。
大切なのは、
「今の年齢で、野球を楽しいと感じられているか」
という点です。
塁間はあくまでそのための調整であり、
将来の実力を決めるものではありません。
まとめ｜低学年の塁間は「成長のための距離」
少年野球の低学年における塁間は、
- 子どもの体力や成長段階に合わせた距離
- 成功体験を増やすための工夫
- 野球を嫌いにならないための配慮
として設定されています。
周りと比べすぎず、
「今、楽しく野球ができているか」を大切に見守ってあげましょう。
