少年野球を始めたばかりの頃は、
「低学年の塁間は短いんだな」と理解できても、
次に気になるのが
「この先、いつ・どうやって距離が変わるの?」
という点ではないでしょうか。
この記事では、低学年から高学年にかけて塁間がどう変化していくのかを、
保護者目線で分かりやすく解説します。
低学年(1〜2年生)の塁間|まずは“野球に慣れる”時期
低学年の塁間は、一般的に
約20〜23m前後が目安とされます。
この時期の目的は、
- 走る楽しさを知る
- ベースを回る感覚を覚える
- 「アウトになる・セーフになる」を理解する
といった、野球の基本を体感することです。
距離が短いのは、
体力が足りないからではなく、
成功体験を増やすための配慮だと考えてください。
中学年(3〜4年生)|少しずつ“野球らしく”なる
3〜4年生になると、塁間は
23〜25m前後に設定されることが多くなります。
この頃から、
- 走力がついてくる
- 送球が安定してくる
- 状況判断ができるようになる
といった変化が見られます。
塁間が広がることで、
- ただ走るだけでなく
- タイミングを考える走塁
- 守備側の連携
といった野球らしい要素が少しずつ増えていきます。
高学年(5〜6年生)|本格的な試合距離へ
高学年になると、
**27m前後(正式規格)**の塁間を使用するケースが一般的です。
この距離になると、
- 打球の強さ
- 送球スピード
- 走塁判断
すべてが噛み合わないとアウトが取れません。
ここで初めて、
**「野球の勝負」**という要素がはっきりしてきます。
ただし、いきなり難しくなるのではなく、
低・中学年で積み重ねてきた経験が土台になります。
塁間が広がる=急に上手くなる必要はない
保護者の方が不安に感じやすいのが、
「距離が伸びたら、ついていけるの?」
という点です。
ですが、塁間が広がるのは
「できるようになったから」ではなく「成長段階だから」です。
- 多少アウトが増える
- 試合が難しく感じる
これは自然なことです。
低学年の頃と同じように、
焦らず、慣れる時間が必要だと考えてください。


















