―「辞めたい」と思う親へ伝えたい現実と本音―
「正直、少年野球を辞めたい」
「このまま続けるのがつらい」
そう感じて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
早朝集合、週末は野球一色。
当番や配車、人間関係への気遣い。
子どもは楽しそうなのに、親のほうが疲れてしまう——。
少年野球を続ける中で「辞めたほうがいいのかな」と悩むのは、
決して特別なことではありません。
この記事では、
少年野球を辞めるか迷ったときに、感情だけで決めてしまう前に考えてほしい5つのことを整理します。
記事の目次
① 「辞めたい理由」は野球そのものですか？
まず一番大切なのは、
何がつらいのかを切り分けることです。
・子どもが野球を嫌がっている
・練習や試合そのものが苦痛
なのか、
それとも
・親の当番負担
・人間関係
・時間や体力の消耗
といった「野球の周辺」がつらいのか。
実は多くの場合、
野球自体が嫌なのではなく、周りの環境がしんどいというケースがほとんどです。
理由を整理するだけで、選択肢は一気に広がります。
② 「今のチーム」＝「野球すべて」ではない
少年野球は、
今所属しているチームがすべてではありません。
・チームの方針が合わない
・親の関与が多すぎる
・雰囲気がしんどい
こうした理由で悩んでいるなら、
それは「野球が合わない」のではなく、
「今の環境が合っていない」だけかもしれません。
チームを変える
クラブチームやスクールに移る
少し距離を置く
野球との関わり方には、いくつも選択肢があります。
③ 親が限界なのに無理を続けると、必ず歪みが出る
「子どものためだから我慢しなきゃ」
そう思って無理を重ねていませんか？
親が限界に近い状態で続けていると、
・家の雰囲気が重くなる
・イライラが子どもに向く
・野球の話題がネガティブになる
結果的に、
子どもにとっても野球が楽しくなくなることがあります。
親が壊れてしまってまで続ける必要はありません。
「親の心身も大事にしていい」
これは、決してわがままではありません。
④ 子ども本人の気持ちを、改めて聞いていますか？
悩んだときこそ、一度立ち止まって
子ども本人の気持ちを聞いてみてください。
・本当に楽しい？
・つらいことはある？
・続けたい？ 休みたい？
正解を出そうとしなくて大丈夫です。
説得もしなくていい。
ただ話を聞くだけで、
親が思っているのとは違う本音が出てくることもあります。
⑤ 「辞める」ことは失敗でも逃げでもない
少年野球を辞める＝失敗
そう感じてしまう親は少なくありません。
でも実際は、
辞めたからといって子どもの成長が止まることはありません。
・別の形で野球を続ける
・他のスポーツに挑戦する
・一度休んでから再開する
どれも立派な選択です。
続けることだけが正解ではありません。
家庭ごとに、子どもごとに正解は違います。
最後に伝えたいこと
それでも、子どもが「やりたい」と言うなら
ここまでいろいろ考えたうえで、
それでも子どもが
「野球が楽しい」
「続けたい」
そう言うのであれば、
可能な形で、続けさせてあげてほしいと思います。
完璧じゃなくていい。
全部参加しなくてもいい。
無理な部分は手を抜いていい。
少年野球は、
人生のすべてでも、絶対条件でもありません。
でも、
子どもが「今、やりたい」と思っていることを
大人の事情だけで奪ってしまうのは、少しもったいない。
親ができるのは、
無理をしない範囲で、そっと支えること。
続ける選択も、辞める選択も、
どちらも間違いではありません。
親も子どもも、笑顔でいられる形を選ぶこと。
それが、この悩みに対する一番の正解です。
